悲しきダメ人間

 自分の腕では筋肉少女帯の魅力を活かせないと痛感した。でもまた音楽のメモは作ろう。またカメラを多用して作りたい。
 
 

 
 
 肉まんまんと中野が、ショートカットの女子高生と犬になる。ショートカットの女子高生はかっぴちゃんの描く女子高生にそっくりだけど、別にかっぴちゃんと言うわけではない。でもこうすることで、犬になったのは中野だなとわかってもらえただろうか。
 
 ダメであることの悲しさを知り、それでもダメであることを受け入れて生きる、そんな覚悟の曲「踊るダメ人間」の序曲ともいえるこの曲。踊るダメ人間は「それでも生きていかざるを得ない」という言葉で締めくくられ、ここにこそ悲しさが満ちている。
 
 踊るダメ人間と日本印度化計画と高木ブー筋肉少女帯の有名曲だろう。ケンヂは印度とブーとぼよよんロックが筋少を有名にしてしまった曲で、同時にコミックバンドと誤解されるきっかけになった曲と語っている。BCB(ぼよよん・カレー・ブー)だ。
 ぼよよんロックは確かにコミックソングと思われても仕方ない。おならで空を飛ぶとか言ってるし。カレーも仕方ない。でもブーは、彼女が去っていった無力感を高木ブーに重ねてるんだ。そして幸せだったころの思い出として、高木ブーを二人で見ていたことを思い返すのだ。まあコミックソングと思われても仕方ないけど。
 
 元祖高木ブー伝説を作ったとき、筋少はドリフの事務所から怒られたらしい。そしてこの曲を販売する許可は絶対に出さないと言ったそうだ。
 そのとき、助け舟を出したのは高木ブー本人だという。
「俺たちが若いころは馬鹿やってたのに、今若い奴が馬鹿やるのを怒るのはズルだ」
 かっこいいぜ高木ブー。無力で役立たずとまで歌われたこの曲を。本当にかっこいいぜ。
 
 まあ、もしまだ筋肉少女帯がコミックバンドだと思っている人がいるなら、いくらでも熱い曲があることを語らせてほしい。