人外女子への想い、我が子たちへの想い

 人外女子が好き。人外女子が、その自らの畸形性に後ろめたさを感じることなく幸せに生きられる姿を見るのがとても好き。
 この人外女子好きは、おそらく掘骨砕三の漫画を愛読したからだろう。掘骨作品に登場する人外女子は、中野が描いているような手ぬるいものではない。女子の顔をした蟲とかが平気で出てくる。というか女子が蟲になったりする。最初はそのことに悲しむのだが、姿が変わっても変わらず愛してくれる人がいたりして、彼女たちはどこか幸せそう。
 もう、その辺を見ると、涙がにじむほど嬉しい気分になる。特に「夜に虚就く」の登場人物がどれも良い。誤解を恐れず狭いことを言えば、掘骨砕三の描くような人外女子を愛でられないのならそれは人外女子好きとは言えないんじゃないかとさえ思っている。
 流石に掘骨レベルの人外を描くと、うごメモだと通報されるのが目に見えてるのでやらないけど。あとアイ子とよんぴさんへの愛情も中野の中に充ちているので満足している。
 おそらく中野はうごメモのブームが過ぎてメモを作らなくなっても、二人の3つの瞳と6本の腕を描くだろう。中野の中で二人の物語が完結するまで。二人が幸せになる日まで。いや、幸せになっても描くなこりゃ。
 
 うむ、我ながら気持ちの悪い脳だ。