うごメモやってて急に思い出したプチトラウマ

 プチトラウマとか書いてるので読まなくてもいいけど、実はそれほどたいしたトラウマ話じゃない。


 小学校のときに夏休みの工作で、ゾートロープを作った。さすがにあのまま作るのは無理だったから、フェナキストスコープという、もうちょっと原始的なやつ。円筒の内側に書いてあるのがゾートロープで、円盤に書いてあって鏡で見るのがフェナキストスコープ。

 円盤の真ん中に棒を突き刺して、吸盤で先をぶれないようにして、手で真ん中の軸をくるくる回すようにした。円盤のスリットから鏡を見るとぱらぱら漫画の原理で絵が動く。原理についてはフェナキストスコープでぐぐってください。
 子供にはてこずったけど基本的には簡単な工作。丸くぱらぱら漫画を描くだけ。中野は子供のころずっと本ばかり読んでいたのでこういうものがあると知っていて、簡単そうだったから作った。

 ぱらぱら漫画以外での中野の動画原初体験かもしれない。自分の絵が動く!

 で、これを持って学校に行ったら、先生に「お父さんに作ってもらったんやろ」とばっさり。ひどくいじめにあっていた中野は、自分で作っていないものを持ってきた卑怯者として、制裁と称する暴力を受けた挙句、作ったフェナキストスコープはみんなに踏み壊された。踏めといわれて自分でも踏んだ。

 先生は中野に父がいないことも知ってたはずなのになあ。おかしいなあ。

 父もいないのに女手ひとつで中野を育ててくれている母にそんな話できるわけもなく、フェナキストスコープの残骸は下校時に公園のゴミ箱に捨てた。



 踏んでも壊れないからうごメモは良いよね!