同人活動もひと段落して

 10年近く同じジャンルで薄く活動し続けて、ここ数年コミケではジャンル内最大手と呼ばれるまでになった。そんな同人活動だが、いったん活動ジャンルから抜けることにした。
 理由は簡単で、過去作品のセルフパロディみたいな悪循環にはまっていたから。あとお客さんが大きくなりすぎて、お客さんひとりひとりが認識できなくなってきた。漠然とした「読者」という名の巨大生物は相手できないってわかった。でもそんな勝手な理由でやめるのに「別ジャンルになっても読むよ!」って言ってくれてる方々もすでにいて、ありがたい話だ。
 また、ダンスチーム全員メガネの本番がコミケ翌週、横浜開港150周年祭である。そのこともあって、総合的にクリエイト行為についていろいろと思いを馳せる。まあコミケはクリエイトって言うよりは消費活動だけど。
 
 こういったクリエイトっぽい活動は、やはり交流があってこそ。ネットでも交流はできるが、やはりそこは交わり流れてはいないことが多い。やっぱ通信だ。通ったと信じるだけに終わりがち。
 オンラインコミュニケーションというものは心の穴をふさぐ力もあるが、オンラインコミュニケーション自体が細かく穴の開いたバケツみたいなもので、ちょろちょろと心が漏れていくなあ。だからネトゲとかは次々と補充するように依存する人が多いのだろう。
 もっと丸く、でも地に足の着いた、とんがったところのない、円錐台形のプリンのような魂を得たいもんだ。そのプリン型のステージの上で、何かショーをやるんだ。
 
 ということを考え、翻ってうごメモを見る。そっと目を閉じる。